#5. 英語を話すとき意識していること
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#5. 英語を話すとき意識していること

今回のテーマは、英会話です。皆さん、英語で人と会話をするとき、どんなことを意識しますか?また、どんなことを意識したいと思いますか?何か正解があるわけではなく、英会話で何を意識するかは、言ってしまえば好みの問題だと思います。

長期留学を始めてから3ヶ月半が経ち、自分の中で「英語を使うときはこんなことを意識したいな…」という考えが生まれたので、今回は私の英会話における試行錯誤をシェアしてみたいと思います。


1. 最初は自分のことで精一杯

留学を開始したばかりの頃、英語を話すときの私は、英語のことで精一杯でした。

例えば、自分の日本人らしさがある発音やイントネーションで理解してもらえるのかドキドキしたり、前日調べたのになかなか思い出せない英語表現を思い出そうとしたり、こうしたことを無意識に考えていた気がします。

加えて、口に出したい冗談やエピソード、質問がパッと頭に浮かんだとしても、「表現がわからないところが出てきたらどうしよう」不安になったりもしていました。

こうしたことを頭でぐるぐるさせながら会話をする日々が数週間続いて、ある日、自分の「日本語でする会話」と「英語でする会話」を比較させました。すると、日本語で会話するときは、上記のようなことは一切考えておらず、

  • 相手はどんな人なんだろう?
  • 相手はこのエピソードで何を伝えたいんだろう?その出来事が起こったときどう感じたんだろう?
  • 自分のこのエピソードを話したら、相手と一緒に笑えるかも?
  • この冗談いけるやろ!いつ言ったろか…

こうしたことを考えて、相手の心の動きや場の空気感を感じることに意識を向けていることに気がつきました。この差に気がついた途端、英語を話すときの自分の心がどこか麻痺して機能していないような、そんな感覚に陥ったのを覚えています。

相手が聞き取りやすいように英語の発音に気を配ったり、いろいろな英語表現を織り交ぜながら話したりすることも大切なことだと思いますが、当時の自分はそればかりに意識が向いていて、英語で会話をするときの意識の持ち方を変えたいと思いました。

2. 相手の心にもっと意識を向け

英語のあれこれを意識する代わりに、何を意識するのか。「心が麻痺している」という自分の感覚から、心のやり取りをもっと大切にしようというアイデアが湧いてきました。そして、相手が言葉に乗せて伝えたい景色や感情に、できる限り意識が向くよう努めました

その結果、英語のことに多くの意識が向いていたときと比べて、コミュニケーションの幅が広がったように感じます。英語を話すことが目的ではなく、コミュニケーションが目的になったことで、感情のやりとりができさえすれば、多少の英語の間違いは気にしなくなりました

相手の感情に共感したい、この冗談を言って笑かしたい、昨日あった面白いことを話したい、好きなアーティストや料理を共有したい、こうしたモチベーションが次々と生まれて、多少わからない単語があっても、頑張って言葉を探す努力をするようになりました

「言語はコミュニケーションの道具だ」という言葉が巷でありますが、自分の体験としてこの言葉が理解できた瞬間でもありました。


英会話で意識したいことはなにか。私の場合は、「相手の心に意識を向けること」です。皆さんは、英語を話すとき、どんなことを考えて、どんなふうに感じていますか。

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